電気柵の設置場所は平坦な土地から斜面まで様々あります。それぞれの場所に応じた設置をしなければ、効果のない電気柵になってしまいます。今回は斜面についての注意点を説明していきます。では、電気柵を斜面に設置する場合の注意点とは何でしょうか?
動物は電気柵を飛び越える!?
電気柵を設置する場合、動物の行動を考える必要があります。
電線を張って電気を流せば終了ではありません。
きちんと計画し、動物の視点に立った電気柵を設置することで、動物の被害を減らすことが出来ます。順番に説明していきます。
①動物の行動
まず、気を付けなければいけないことがあります。
それは、動物は急に止まれないということです。
人間も全速力で走っているときに、急には止まれません。止まろうと思っても、数歩足が出てしまいます。
動物も同じです。走っているときは急に止まれません。
②斜面での行動
イノシシが斜面を下りているとしましょう。
斜面が急だと勢いが付いてしまいます。この時、電気柵が斜面の途中にあったらどうでしょうか?
きっと電線を押して、杭を倒して進んでしまうでしょう。
こうなると、電気柵としての機能は無くなってしまいます。
斜面のすぐ下に設置した場合も同様です。電気柵をなぎ倒してしまうでしょう。
③通れないようにする
では、どうするでしょうか。それは、斜面の上に電気柵を張ることです。
イノシシが斜面を下りる前の場所に電気柵を張ると、イノシシは勢いで電気柵を破壊できなくなります。
こうすることにより効果的な電気柵を継続することが出来ます。
④斜面の上に張れない
斜面の上に電気柵を張れない場合はどうでしょうか?この場合は、斜面の下に張るしかありません。
しかし、斜面の下に張った場合は勢いで電気柵が破壊させる場合があります。
それを避けるために、斜面の下から1m~2m離して電気柵を張ります。
畑の面積が少し小さくなってしまうかもしれませんが、全部荒らされるよりはマシです。
こうすることにより、イノシシの勢いが落ちるので、電気柵は破壊されないでしょう。
⑤電気柵の管理
電気柵をどんなに丁寧に張っても、その後の管理が悪いと動物が侵入してきます。
電気柵の管理には検電器が有効になります。
特に、数値で電圧を表示してくれる検電器が分りやすくてお勧めです。
自分が管理している電気柵の電圧がどの程度なのか気になりませんか?
検電器を使用して電気柵の管理をしっかり行いましょう。
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いかがだったでしょうか?斜面に電気柵を設置する場合の注意点が理解できたでしょうか?
電気柵は設置方法を間違えると効果が無くなってしまいます。設置方法を守って、動物から作物を守りましょう。