シカ用電気柵の設置方法について解説

電気柵はいろいろな種類の動物に効果があります。

シカ用の電気柵も販売されています。イノシシ用とシカ用では基本的な設置方法は同じですが、大きく違う点があります。

では、シカ用電気柵の設置方法とはどのような方法でしょうか?

 

 

シカは電気柵を飛び越える!?

シカ用電気柵で注意する点がいくつかあります。

その注意点を守らないとすぐにシカが電気柵を飛び越えてしまいます。

守るべき点と設置方法を説明していきます。

 

①イノシシ用と違う支柱

まず、イノシシ用とシカ用で違う点があります。

それは支柱の長さになります。イノシシ用では1mの支柱で十分効果があるのですが、シカ用では1.8m以上の支柱が必要になります。

シカ専用の支柱を使用しなければ電線を張ってもシカに効果が無い電気柵になってしまいます。

必ずシカ用の長い支柱を使用するようにしましょう。

長い支柱は打ち込みにくいので、脚立などが必要になる場合があります。

 

②線の張り方

支柱を打ち込んだ後は、電線を張らなければいけません。

ここでもイノシシ用と違う点があります。

それは、電線の段数です。

イノシシ用は2段で十分効果があるのですが、シカ用では、5段張った方が効果があります。

そのため、電線の間隔も重要になります。

地面から20cm、20cm、30cm、30cm、40cm程度を目安に張る必要があります。

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③シカは昼間も活動する

野生動物は夜間に活動するイメージがありますが、昼間も活動しています。

電気柵装置のスイッチは、1日中稼働と夜間のみ稼働を選ぶことが出来ます。

昼間、畑に人がいない時間帯がある場合は、1日中稼働を選びましょう。

 

④アースは必ず必要

電気柵全般に言えることですが、電気柵装置のアースは必ず必要です。

電気柵装置に付属しているアース棒等は、必ず最後まで地面に打ち込みましょう。

また、アース棒が何本もつながっている場合は、必ず離して打ち込みましょう。

同じところに打つよりも、アースの効き目が良くなります。

 

④電気柵は管理が大切

電気柵は張って終わりではありません。

定期的に管理する必要があります。その時に便利なのが、電圧を測定する専用テスターになります。数値で表示するタイプが分かりやすくてお勧めです。

電圧を定期的に測定し、電圧が下がってるようであれば電気柵の見回りを行いましょう。

草や木が電気柵に付いていた場合、電気柵としての効果が無くなってきます。

1日1回測定するのが理想的です。

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いかがだったでしょうか?シカ用電気柵の設置方法が理解できたでしょうか。

シカにはシカ用の資材が必要になります。

専用の資材でシカから農作物を守りましょう。