電気柵の柵線の設置方法を解説

電気柵の柵線は、ただ設置すればいいと思っていませんか?柵線にも設置方法があり、設置方法を間違うと電気柵としての効果が弱くなります。では、電気柵の柵線の設置方法とはどのような物でしょうか?

 

 

電気柵の柵線は弱い!?

電気柵の柵線を設置する前に、支柱を設置する必要があります。

支柱の設置方法については、こちらで解説していますので、参考にしてみてください。

 

①柵線の種類

電気柵の柵線には、いくつか種類があります。大きく分けると、金属線と、複合線になります。

金属線の材質は、アルミやステンレスです。

複合線は、金属と樹脂で出来た線になります。

釣糸のような樹脂の糸を何本も束ねて、そこに細い金属線を数本入れます。柔らかさと一定の強度を持った電線になります。

 

②金属線の設置

金属線の設置には、支柱と樹脂のガイシをお勧めします。

樹脂のガイシは絶縁性があるので、支柱の種類は問いません。支柱に合ったガイシを選びましょう。

金属線は堅いので強度がありますが、一度強く曲げてしまうとなかなか元に戻りません。

また、撤去と設置を繰り返すと金属疲労で折れてしまいます。ガイシに設置するときはグルグル巻かない様に注意しましょう。

 

③複合線の設置

複合線を設置する場合は、ガイシでもフックでも使用できます。

フックはFRP支柱専用のガイシになります。複合線は柔らかいので、設置が楽になります。

また、撤去と設置を繰り返しても金属疲労が起こりにくい線です。

ただ、金属線に比べて強度が無いので、紫外線などでの劣化や、木や草が風で擦れたときに弱くなります。

電気柵を設置する上で自分に合った方法で選びましょう。

 

④柵線は消耗品

電気柵の柵線は、一定期間ごとに交換することをお勧めします。

アルミ線でも劣化して固くなり、少しの衝撃で折れるようになります。

複合線も細い金属線が切れて、通電しなくなります。

複合線の場合、金属線が切れても分かりにくいので電気柵専用の検電器で定期的に測定することが必要です。

また、通電しなくなっている場合は、出来るだけ早く柵線の交換を行いましょう。

 

⑤柵線はピンと張りましょう

電気柵の柵線をどのように設置していいか分らない場合、まずはピンと張ることを心がけましょう。

そして、地面からの高さを一定に合わせることです。高さは、地面から15~20cmが目安です。

電気柵の設置後に柵線のたるみ等を発見した場合は、すぐに柵線を張りましょう。柵線がたるんでいると地面に付く場合があります。

この場合電気柵としての効果が落ちますし、害獣が侵入することがあります。

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⑥柵線の管理

電気柵の管理はとても大切になります。設置したら終わりではありません。

害獣の侵入を防ぐために、定期的に管理を行いましょう。柵線の電圧を測定する場合は、専用の検電器が有効です。

最近は数字で表示してくれる検電器が販売されていますので、こちらをお勧めします。

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いかがだったでしょうか?電気柵の柵線の設置はピンと張ることが大切です。

また、管理を検電器などでマメに行い、電圧が下がった場合は、草刈りなどを行いましょう。