野生動物はエサが少なくなると、エサを探して徘徊します。クマも例外ではありません。クマが、民家近くまでやってくることもあります。では、クマから農作物などを守るには、どのような電気柵が必要なのでしょうか?
クマも感電する!?
日本の野生動物の中でも、クマは大型の部類に入ります。
力も強く賢い為、中途半端な電気柵では防げない場合があります。
熊対策に使用できる電気柵について解説していきます。
①冬前が危ない
クマの活動が活発になるのは冬の前になります。
特に冬眠前は大量のエサを必要とするため、エサを探して徘徊します。山にエサが無ければ、民家近くまでやってくるクマもいます。
また、果樹等にも寄ってきます。クマが生息する地域では、早めの電気柵設置が良いでしょう。
②電気柵装置
電気柵に使用する装置は、基本的に強力な物が必要になります。
長距離用の電気柵が強力なので、長距離用を選ぶようにしましょう。
長距離用電気柵は、電気を沢山使用しますので、バッテリーも大型の物が必要になります。
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③支柱
支柱は太めの物を使用しましょう。
長さは最低でも1.5m以上の物を使用します。FRPと言うグラスファイバー製の支柱が腐らずに長持ちします。
また、金属製の物でもいいですが、漏電しないように必ず専用のガイシを使用しましょう。
④電線
電気柵の電線は出来るだけ太い物を選びましょう。
クマの力はとても強いので、細い線では切れる場合があります。
安心を得るためにも、太めの電線をお勧めします。
⑤設置方法
クマ用の電気柵の設置方法は、イノシシ用とは少し違います。
それは、2重に電線を張るということです。
具体的に説明します。
まず、支柱を3~4m間隔で打ち込みます。
電線は4~5段あると安心です。支柱の長さにもよりますが、地面から20cm間隔で電線を張りましょう。これで、本線は完了です。
次に、トリップ柵と言われる柵を張ります。これは、本線の30cm程外側に支柱を打ち込みます。
間隔は同じく3~4mにしましょう。この支柱は1m程度の長さの物で構いません。
この支柱に1本電線を張ります。この電線にも電気柵の電気が流れるようにしましょう。
このように電気柵を2重に張ることで、クマに対する効果が上がります。
⑥電圧の管理
電気柵で重要なことは、電気柵の管理になります。草などが電線に触れると電気柵の電圧が下がってしまいます。
こうなると電気柵としての効果が弱くなり、クマが侵入しやすくなります。
電気柵の電圧は専用のテスターで測定できるので、1つは購入するようにしましょう。
テスターは種類が豊富です。その中でも、数字で電圧を表示してくれるテスターが、電気柵を管理しやすくなりますのでお勧めです。
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いかがだったでしょうか?クマ対策に使用できる電気柵について理解できたでしょうか。
クマにはクマ用の資材を用いることで効果を上げることが出来ます。専用の電気柵でクマ対策をして、被害を未然に防ぎましょう。