電気柵で農作物を守る場合、それぞれの野生動物に合った資材を選ぶ必要があります。野生動物の種類としては、猪、鹿、猿、熊、狸その他小動物です。では、電気柵で猪、鹿、猿、熊、狸等の被害を少なくするには何を選べばよいのでしょうか?
電気柵は種類が多い!?
電気柵には、猪用、鹿用、猿用、熊用、狸用等様々な種類があります。
もちろん、2種類以上の動物に対応する場合もあります。
各動物用の電気柵資材を見ていきましょう。
①猪用
猪用はいちばん種類の多い電気柵になります。各メーカーから販売されており、専用の資材もどんどん出てきています。
特に猪用で便利な資材があります。それはFRPと言われる材質の杭です。
猪用に使用されるFRPの杭は、弾力性があり、丈夫で腐れないという性質があります。
FRPの太さが多少細く見えても、電気柵の効果は十分確保できます。
ガイシ付のFRPも販売されており、ガイシを付ける手間が省けます。
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鹿用の電気柵もあります。鹿用は猪用の電気柵と基本的に同じになります。
②鹿用
しかし、鹿用は大きく違う点があります。それは杭の長さです。猪用は1m程の杭で十分ですが、鹿用は1.5m以上の杭が必要になります。
もちろんFRPをお勧めします。しかし、長い杭を地面に打ち込むときには、踏み台等が無ければ打ち込みにくいと言う欠点があります。
メーカーによっては杭を継ぎ足し式にしている製品を販売しています。
これはまず、短い杭を打ち込みます。杭が短いので打ち込みは楽です。
打ち込んだ短い杭に、別の杭を接続する方法になります。
こうすることにより、踏み台などが不要になります。
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③猿
猿用の電気柵は特殊になります。基本的に電線だけでは防ぐことが出来ません。
そのため、フェンスや、ネット等と併用して電気柵を設置する必要があります。
何故、特殊なのかと言うと、他の動物に比べて頭がいい上に、木などに登ったり、飛び降りたり出来るからです。
そのため、中途半端な電気柵では、簡単に乗り越えられてしまいます。
猿には猿用の電気柵が必要です。基本的に長い杭が必要になります。
また、フェンスやネットを固定する為に、直径の太いFRPか、鋼管と呼ばれる強い杭を使用する必要があります。
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④熊用
地域によって熊がいない場合があります。
しかし、熊が生息している地域では、対策が必要になります。
熊は他の動物に比べて体が大きく、力が強い為、電気柵も強力な装置を使用しましょう。
また、杭も太くて丈夫な物、電線も太い物を選びましょう。さらに、電気柵を2重に張ることで効果が上がります。
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⑤狸用
狸と言っても、完全に狸用ではなく、小動物全般になります。
狸等の小動物は動きが早い為、通常の電気柵では防ぐことが出来ない場合があります。
そこで、ネットと電気柵が合体したネットが活躍します。
ネットで物理的に侵入を防止し、ネットを登ろうとしたところに電気柵の電線があります。
効果はありますが、注意点があります。杭とネットの接続が難しいために、専用の資材が必要になります。
FRPと言う材質の杭にパッカーと呼ばれる資材を購入するとよいでしょう。
メーカーによってはセット販売されています。
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いかがだったでしょうか?電気柵で防ぐことが出来る動物について理解できたでしょうか。
電気柵は様々な動物に効果がありますが、管理を怠ると電気柵の効果が無くなってしまいます。
電気柵の電圧を測定するなどして、管理をしっかり行いましょう。