電気柵の電圧について解説

野生生物による農作物被害を減らすために使用する電気柵。

信頼のあるメーカーから販売されている電気柵は安全です。

では、電気柵の電圧はどの程度あるのでしょうか?

 

最大電圧1万ボルト!?

 

 

電気柵装置の電圧は最大1万ボルトです。

家庭用のコンセントが100ボルトですので、100倍になります。

電気柵は高電圧ですが取扱いは大丈夫でしょうか。

 

 

①家庭用コンセント

家庭用のコンセントは正確には、AC100ボルトと言います。交流100ボルトとも言います。

一般的に、コンセントの中に指が入らない様な形状になっています。身近にある電気なので、安全なのか安全ではないのか、いまいち分りません

ハッキリ言いますと、安全ではありません。家庭用コンセントのAC100ボルトは危険です。触ると体が硬直し死に至ります。

しかし、実際は安全装置が働くようになっています。漏電ブレーカーと呼ばれるものが安全装置になります。

この漏電ブレーカーがあるおかげで、家電製品から人体へ電流が流れたときに電流を遮断してもらえます。

自作の電気柵殺傷仕掛けは、このAC100ボルトを使用して、漏電ブレーカーを使わずに柵線に電流を流している場合があります。

AC100ボルトを直接使用する電気柵殺傷仕掛けは、危険ですので絶対にやめましょう。法律違反で捕まります。

 

②電気柵の電圧

信頼のあるメーカーの電気柵の電圧は、最大1万ボルトになります。

しかし、電気柵の電圧は衝撃は受けるものの、人が死亡する程の影響はありません。

何故でしょうか?

電気柵の電圧と家庭用コンセントの電圧は100倍差があります。

しかし、電気柵の電圧は一瞬だけです。電流も一瞬しか流れません。具体的に言うと、1秒を1000で割った時間~10000で割った時間になります。(1ミリ秒~100マイクロ秒です。)

静電気と同じくらいの時間のイメージになります。

家庭用コンセントはずっと電流が流れます。静電気のようにパチッと言う一瞬ではありません。

水道の蛇口のようなイメージです。蛇口をひねると水がずっと流れ続けます。電圧が低くてもこれが危険なのです。

 

③電圧が低いと感電しない

電圧が低ければ、触っても人体に影響はありません。

1本の乾電池のプラスとマイナスを触っても感電しません。

電圧は、一定以下では感電しないのです。

 

④手を放す時間

もう一つ大事なことがあります。それは電流が流れる間隔です。

電気柵は1000分の1秒と言いましたが、それが連続して続くと危険です。

ですので、1秒~2秒に1回一瞬出力するように出来ています。これにより、万が一人が感電しても、電気柵から手を放す時間があります。

 

⑤電気柵の電圧測定

電気柵の電圧を測定する方法があります。それは専用のテスターを使用することです。

家庭用コンセントの電圧を測定するテスターは使用できません。電気柵の電圧を測定する場合は、必ず専用のテスターを使用しましょう。

管理も行いやすくなりますので、1つ持っていると安心です。

ただし、各メーカーがありますので、出来れば電気柵装置本体と同じメーカーの専用テスターを購入しましょう。

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いかがだったでしょうか?電気柵の電圧がなぜ安全か理解できたでしょうか?

信頼のあるメーカーが販売している電気柵は、法律の範囲内で設計・製造されています。

絶対に自作しないようにしましょう。

 

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