電気柵装置を地面に設置してはいけない理由

電気柵装置をどのように設置しているでしょうか?

杭にぶら下げている方もいれば、箱に乗せている方もいるでしょう。

中には、地面に直置きと言う方もいるかもしれません。しかし、直置きは故障の危険があります。

では、なぜ故障するのでしょうか?

 

電気柵装置は雨でも使用できる!

電気柵は屋外に設置することが多くなります。

必然的に雨が降る場所に設置する為、雨でも使用できるようになっています。

一体どの程度の防水性能があるのでしょうか。

 

①防水の基準

防水の基準を表す規格にIP(アイピー)という規格があります。これは、製品がどのくらいの防水性能を持っているか表す規格になります。

防塵に対する規格もありますが、ここでは省略します。防水性能に限っては、IPX0~IPX8まであります。

IPX0は水に対して特に保護されていません。IPX8は、メーカーの条件付きですが、水面下での使用が可能になります。(水中使用2時間、その後洗って乾燥させてくださいなど。)

この基準により電気柵装置は、防水性能が確保されています。

 

②電気柵装置の防水能力

電気柵を設置するに当たっては、この防水能力を見る必要があります。

あるメーカーでは、IPX5相当と言う表記があります。IPX5とは、「いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない」となっています。

つまり、雨に対して防雨性能がありますよと言うことです。防水ではないんですね。

しかもIPX5「相当」ということです。なので、注意書きには、出来るだけ雨や直射日光に当てない方が長く使用できます。と書いてあります。

やはり、電気柵装置を長く使うためには、屋外用とはいえ丁寧に扱う必要があります。

 

③電気柵装置の設置

電気柵装置の設置で注意する点があります。

それは、地面に直接置いて設置しないことです。電気柵の装置を設置するときは、少なくともコンテナ等、台の上に置きましょう。

出来る限り杭などに取付けて設置することをお勧めします。

杭は木杭で構いません。木が腐ってくると電気柵装置がグラグラしますので、杭を交換しましょう。

 

④水没した場合

電気柵装置を地面に直に置いた場合、大雨で水没する場合があります。

この場合、IPX5では内部に水が入り故障してしまいます。完全に水没しなくても、ソーラー式の場合は泥がソーラーパネルに付いて発電効率が落ちます。

結果、電気柵装置が充電不足で動作しなくなり、イノシシ等が畑を荒らすことになりかねません。

 

⑤水以外の影響

電気柵装置を杭に設置せずに地面に直接置いた場合、雨以外にも影響を受けることがあります。

それはアリ等の小さな虫です。電気柵装置の隙間に入り、内部を故障させることになりかねません。

故障すれば、イノシシ等が作物を荒らすことになるでしょう。

 

いかがだったでしょうか?電気柵装置を地面に置いてはいけない理由が理解できたでしょうか?

作物を害獣から守るためにも、電気柵装置は杭に設置しましょう。

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