電気柵を設置する上で必ず行わなければならない、重要な作業があります。
その作業をしなければ、どんなに強力な電気柵を使用しても害獣を食い止めることは出来ません。
では、電気柵を設置する上で重要な作業とは何でしょうか?
単純だけど奥が深い作業!?
電気柵は、装置と支柱とガイシ、あと柵線があればとりあえず完成します。
しかし、設置の際に注意しなければいけないことがあります。
それはアースの設置方法になります。家電製品と違い、電気柵ではアースが重要になります。順に解説していきましょう。
①家電と違うアースの効果
電気柵と家電製品で大きく違う点がります。
それはアースを必要とするかどうかです。洗濯機や冷蔵庫などについている緑色の線になります。
家電製品でもアースはあった方がいいのですが、無くても正常に動作します。
しかし、電気柵は違います。
電気柵の場合、アースをしっかり設置しないと害獣に全く電流が流れません。
そのため、害獣が衝撃を受けずに電気柵の内側に入ってきます。
電気柵は、アースが非常に重要なので、覚えておきましょう。
②アースの設置方法
電気柵の装置に必ずアース棒は付属しています。
もしアース棒が付属していない電気柵が売ってあった場合は、購入しないようにしましょう。
アースの設置には決まりがあります。アース棒が2本以上付属している場合は、必ず1本目と2本目を離して地面に打ち込みましょう。
アース棒が5本付属している場合は、5本とも離して打ち込みましょう。
地面は場所によって通電状況が変わります。1本目打ち込んだ場所が乾燥していても、2本目を離して打ち込んだ場所は湿っているかもしれません。
地面は湿っていた方が電気柵の効果が上がります。必ず、アース棒同士を離して打ち込みましょう。
③打ち込む深さ
アース棒の設置で次に重要なことが、打ち込む深さになります。
地面は深くなるほどに湿っており、電気の流れも良くなります。
アース棒を打ち込むときは電線を上にして、最後まで打ち込みましょう。
電線を下にして打ち込むと、電線が邪魔をして深く打ち込めません。間違いのないように設置しましょう。
④地面が乾燥している場合
地面が湿っていれば何も問題ないのですが、場所によっては地面がひどく乾燥している場合があります。
この場合、付属のアース棒だけでは通電が悪い状況に陥ります。
地面が乾燥している場所の場合は、追加でアース棒を打ち込む必要があります。
各メーカーからアース棒を購入しても良いのですが、自分で簡単に増設できます。
例えば鉄パイプを使用する方法です、ホームセンターなどに売ってある鉄パイプを1m程度打ち込みます。
そのパイプに電線をしっかりと取付け、電気柵本体のアース部分に接続します。これで効果は出てきます。
また、アース棒を打ち込んですぐは、地面とアース棒の接触が悪い場合があります。それを回避するためには、アース棒を打ち込んだ後に、水を掛けると良いでしょう。
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⑤柵線の電圧を測定する。
設置後はアース棒がしっかり設置されているかどうか確認する必要があります。
1つの方法として、電気柵の電圧を測定する方法があります。電気柵の電圧は専用のテスターで測定することができます。
専用のテスターを使用しなかった場合、正確な電圧を測定出来ないばかりか、最悪の場合テスターが故障してしまいます。
電気工事用のテスターは間違っても使用しないようにしましょう。
いかがだったでしょうか?アースの設置方法について理解できたでしょうか。
電気柵はアースが重要になりますので、設置は間違いなく行いましょう。
また、電柵の管理は専用のテスターで定期的に行い、異常がないか確認したいものです。