電気柵の設置に必要な5つの資材を解説

電気柵を導入したいけど、どの資材を選べばいいか分からない。

実は基準さえわかれば意外と簡単なんです。では、電気柵の資材は何を基準に選べばいいのでしょうか?

電気柵の資材は実は何でもよい!?

電気柵の資材は種類が多すぎて何から選べばいいか分からない。実は多くの方がそう思っています。

高級なものから、そうでない物まであります。電気柵の資材を、一つずつ見ていきましょう。

 

①必ず購入する装置

まずは電気柵に使用する資材で一番大切なものは装置になります。

これは電気柵に電流を流します。この電流で害獣が衝撃を受けて逃げていきます。様々なメーカーから色々な機能の付いた装置が出ています。

何を基準に選ぶかというと、使用したい圃場の外周の距離になります。

さらに害獣の種類によって2段~5段線を張るので、外周の2倍~5倍の距離になります。

装置には使用できる最大の距離があります。価格は、最大距離が短いと安く、長くなると高くなる傾向があります。

例えば、外周が100mとしましょう。イノシシ用で2段で線を張りたいと思えば、最低でも200m張ることになります。

なので、電気柵に使用する装置は少なく見積もっても、200m以上張れる機種になります。

実際には、装置の最大能力に少し余裕が欲しいところです。ですので、装置としては300~500m張れる機種がいいでしょう。

さらにソーラータイプと電池タイプ、コンセント式に分かれます。

ソーラータイプは価格は高いですが、メンテナンスが少なくて済みます。

電池交換をしなくていいので、お勧めはソーラータイプになります。

 
お勧めの周囲100m用ソーラー式はこちら⇒

お勧めの周囲1km用ソーラー式はこちら⇒


雨に濡れても大丈夫なので、屋外に設置できます。

電池タイプはソーラータイプより安いですが、電池交換の手間がかかります。また、長距離用の装置だとバッテリーでないと動かない場合があります。

お勧めの周囲100m用電池式はこちら⇒

お勧めの周囲1km用電池式はこちら⇒

コンセント式は手間はかかりませんが、防水性は無いので、小屋などの中に入れる必要があります。当たり前ですが、コンセントがないと使用できません。

お勧めの周囲1km用 コンセント、バッテリー兼用式はこちら⇒

この資材ですが、メーカーのカタログ等に記載されています。ますは資材が一つ決まったと思います。

 

 

②実は何でもよい支柱

次に準備する資材としては支柱になります。

電気柵の資材の中で、いちばん何でも良いものになります。

丈夫な物なら木でも竹でも鉄パイプでも何の資材でも良いです。ただし、木や竹、金属など腐れたりサビたりする資材だと管理が大変になります。

値段は高いですがFRPという材質の支柱がお勧めです。

こちらは安心の日本製です。↓↓

FRPポール・50本セット・ゲッターシステム用・支柱 (Φ14mm×90cm) 末松電子 【電気柵・電柵用品】

価格:13,200円
(2017/9/11 21:55時点)
感想(0件)

FRPにガイシが付いたタイプもあります。↓

【TIGER/タイガー】アニマルポールFRP TAK-PFI001 1ケース(50本入り)[電気柵/電柵/アニマルキラー]

価格:21,759円
(2017/9/11 21:57時点)
感想(0件)


腐れず、弾力があり、電気を通さないので長い目で見ると管理が非常に楽になります。

予算に余裕のある方は、是非FRPを選ぶことをお勧めします。

また、木や鉄パイプなど、FRP以外の資材を使用するときは、線を張るときに専用のガイシが絶対必要です。

間違いないように購入しましょう。

また、害獣の種類によって支柱の長さが変わります。イノシシなど背の低い動物は1m程度の支柱で良いです。

シカなど背の高い動物には2m程の資材が必要でしょう。

また、サルなど登れる動物には長くて丈夫な支柱が必要になります。対象動物に合わせて資材を準備しましょう。

 

③通電させる電線

次の電気柵の資材は電線になります。

この資材は装置の出力を通電させるため、金属製でむき出しの電線になります。

資材の種類としては大きく分けて、アルミ線、ステンレス線、金属と樹脂を合わせた複合線の3種類になります。

お勧めは複合線です。金属のみでも良いのですが、線が硬いので設置に注意が必要です。

【TIGER/タイガー】アニマルコードPS TAK-502B(線径2.2mm/500m巻き)[電気柵/電柵/アニマルキラー]

価格:7,662円
(2017/9/11 22:02時点)
感想(0件)

【末松電子】柵線 ゲッターコード 500m巻[電気柵/電柵/コード/資材]

価格:6,789円
(2017/9/11 22:03時点)
感想(0件)

 

複合線は柔らかいので、設置や撤去がしやすく、扱いやすいです。

複合線の選び方としては、金属線が多いほうが通電しやすいです。また、樹脂の線が多いと長持ちします。

もちろん価格も様々なので、予算に応じて選びましょう。

特殊な形として平たい線がありますが、ガイシに合わない場合がありますので、使えるかどうかしっかり形状確認が必要です。

 

④線を支えるガイシ

最後の電気柵の資材はガイシになります。

この資材は、支柱の形状、電線の種類によって変わります。

一番選びにくい資材になります。

木など太い支柱を使用する場合は、ネジの付いたガイシが最適です。

丈夫な竹や鉄パイプなどには蝶ネジで締め付けるタイプのガイシが向いています。

FRPにはフックと呼ばれる金属製のガイシが向いています。

FRPは電気を通さないので、FRPに使用する資材は金属が使用できます。

フックはFRPの太さによって大きさが変わりますので、注意が必要です。

FRPの太さが14mmの場合はこちら⇒

フックを使用することによって、電線に流れる電流をフックにも通電しますので、フック部分を触っても感電します。

他のガイシは樹脂製ですので、ガイシ自体には通電しません。

FRPとフックの組み合わせが最適の資材になりますので、可能な限りこのセットの資材を購入することをお勧めします。

 

⑤法律として必要な表示板

電気柵を設置するときには法律で決まっていることがあります。

その中の一つに、注意表示板の設置があります。

適当な間隔で、人が見やすい位置に表示する必要があります。

メーカーの装置を購入すると、付いてくる場合がほとんどです。

しかし数が足りないと思う場合は、さらに追加して表示しておきましょう。

専用の電気柵での死亡事故はありませんが、人が触ってびっくりして転倒などする可能性があります。

電気柵使用中の表示はしっかりしておきましょう。

 

⑥法律で決まっている漏電遮断器

コンセント式の装置には、漏電遮断器を設置する義務があります。

コンセントに取り付けるタイプが簡単なのでお勧めです。また、法律で規格が決まっていますので、注意が必要です。

必ず必要な資材ですので、絶対に忘れないようにしましょう。

 

いかがだったでしょうか?電気柵の資材は、基準を決めればそれほど難しくはないと思います。

いちばん大切な資材は装置ですので、自分の圃場にあった装置を選びましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。