水路から侵入する動物を防ぐ方法

電気柵を設置する場合、水路には設置できない場合があります。特に水位が変化する場所では、水路に設置すると漏電の原因になります。しかし、動物は水路を通って畑に侵入する場合があります。では、水路から侵入する動物を防ぐにはどうすればよいのでしょうか?

動物は侵入できる場所を探す!?

動物は畑などにエサがあると、食べるために侵入してきます。しかし電気柵が張ってある場合、簡単には侵入できません。

そこで頭のいい動物は、電気柵の周囲を回り、侵入できる場所を探します。順に説明します。

 

①電線の高さに注意

動物は電気柵の電線の高さを気にします。電線の下を通ることが出来ると判断した場合、するりと下を通って侵入してきます。

特に起伏がある地面では、下段の線の高さが一定になるように支柱を多めに打ちましょう。動物に電線の下は通れないと思わせることです。

 

②水路では地面が固い。

水路に電気柵を設置する場合、注意しなければいけないことがあります。それは、水路はコンクリートで出来ている場合が多いということです。

水路がコンクリートで出来ているということは、当然ですが支柱が刺さりません。つまり電線の設置が出来ないということになります。

 

③水路には支柱を使用しない

では、水路に電線を設置したい場合どうすればよいのでしょうか?

それは、上から線を吊り下げると言う方法です。水路の上に電線を張り、その電線から下に何本も吊り下げます。20~30cm間隔で吊り下げると良いでしょう。

こうすることにより、水路を通ってきた動物が電線に触れるようになります。

 

④水位に注意

しかし、この方法では問題点が出てきます。それは、水位が変化する場合です。

水位が変化する場合は、吊り下げた電線が水に浸かり電気柵全体が漏電してしまいます。こうなると、水路だけではなく、電気柵のどこからでも動物が侵入できる状態になります。

また、漏電しない様に吊り下げた電線を短くすると、今度は動物が吊り下げた電線の下を通って侵入してしまいます。吊り下げる電線の長さはとても重要になります。

 

⑤水に浸かってもよい方法

吊り下げた電線が水に浸かっても良い方法があります。それは水路専用に開発された電気柵専用の道具を使用することです。

この道具を使用すると、水路の電線が水に浸かっても電気柵全体が漏電状態になりません。多少電圧が下がるかもしれませんが、水路以外での動物の侵入は防止できます。

もちろん、水に浸かっている部分は漏電状態になりますので、水路から動物が侵入する可能性がありますので、注意が必要です。

また、吊り下げる電線は、チェーン等を使用した方が良いでしょう。

 

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いかがだったでしょうか?水路から侵入する動物を防ぐ方法が理解できたでしょうか。

動物は学習しますので、水路から侵入できると学習すると、そこから侵入するようになります。効果のある電気柵で動物から農作物を守りましょう。

 

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