電気柵を設置しているのに、動物が侵入することがあります。この場合、電気柵の機械が故障していることも考えられます。ある道具を使用すれば、電気柵の故障を簡単に判断することが出来ます。では、電気柵に使用する機械の故障を判断する方法とは何でしょうか?
電気柵は分けて考える!?
電気柵を構成する部分は、大きく分けて2つあります。
ひとつは電気柵の機械です。そしてもうひとつが、電気柵の電線部分になります。
どちらが悪くなっているかを確認することで機械が故障しているか判断できます。
①原因の特定
まずは、電気柵が漏電しているのか、機械が故障しているのかを判断する必要があります。
電気柵の漏電の場合は、すぐに手直しをすることで、効果的な電気柵に戻ります。
しかし、機械が故障していた場合は、メーカーに修理を依頼する等の工程があります。
②機械故障の判断方法
機械が故障しているかどうかの判断は、専用のテスターがあれば確認できます。
確実に判断するには、数字で表示するテスターが必要です。
「電気柵が故障と感じたときに使用する」 数字で表示するテスターはこちら⇒
まず、電気柵から機械を取り外しましょう。これで、機械と電気柵が別になりました。
次に、機械の出力とアース部分に直接専用テスターを当てて、電圧を測定します。このとき、各メーカーのカタログ値に近い電圧が表示されれば、機械は故障していません。
もし、明らかにカタログ値よりも低い電圧の時は、メーカーに確認しましょう。
基本的に、7000ボルト以上の電圧が表示されれば、機械は正常と判断してもよいでしょう。
③電気柵漏電の判断方法
機械が正常の場合は、電気柵の漏電が考えられます。電気柵の漏電は、目視で確認することが出来ます。
電気柵の電線に大きな金属などが触れている場合、漏電の発見は簡単です。
しかし、発見が困難な場合があります。それは、金属製のパイプや、竹、木等の支柱を使用している場合です。
この場合、まず考えられるのが、電気柵用のガイシを使用していない場合です。ビニールテープ等で絶縁をしたとしても、支柱に直接電気柵の電線を巻くのは止めましょう。必ず漏電します。
次に、専用のガイシを使用していても、電線の巻き方が間違っている場合です。巻き方が間違っていると、電線が外れて、金属製のパイプや竹、木等に接触して漏電を起こします。
これらの漏電は非常に見つけにくいことがありますので、支柱を1本ずつ丁寧に確認することが大切です。
④漏電が見つからない場合
どうしても漏電個所が分らない場合は、電気柵を2~3の区画に区切って確認しましょう。
周囲500mの場合、約250mの場所で電気柵の電線を切ります。そして、それぞれに機械を接続して電気柵の電圧を測定しましょう。
もし、どちらかの電圧が低い場合は、そちらで漏電してることになります。
次に、漏電している区画を、さらに半分の125mに区切って同じ測定をします。何度か行うと、自然と漏電個所に近づくでしょう。
⑤電気柵の電圧を測定する専用テスター
電気柵の電圧を測定するには、専用のテスターが必要になります。
とくに、機械の故障を判断するには、電圧を数値で表示する物が必要になります。
「電気柵が故障と感じたときに使用する」 数字で表示するテスターはこちら⇒
いかがだったでしょうか?電気柵が故障したと思ったときに確認することが理解できたでしょうか。
電気柵は管理が大切になります。電気柵の漏電にも気を付けて、動物から農作物を守りましょう。