電気柵は外で使用します。また、農機具と違って、ずっと外に置いて置く物になります。
雷が発生すると、場合によっては電気柵が故障することがあります。
では、何故雷で故障するのでしょうか?どのような対策があるのでしょうか?
電気柵は雷に弱い!?
雷にも種類があります。雷の種類により電気柵が受ける影響が変わってきます。
特に長距離型の電気柵は雷の影響を受けやすくなります。
どのようなことなのか簡単に説明していきます。
①雷の影響
雷は大きく分けて「直撃雷」と「誘導雷」に分けられます。
直撃雷は、読んで字のごとく、雷が直撃することです。
誘導雷は、周辺に落ちた雷等が影響を及ぼす現象です。直撃雷はハッキリ分りますが、誘導雷は分りにくいですね。
誘導雷は直撃雷に比べて機器への影響は小さくなります。
②直撃雷
直撃雷は電気柵に限らず、どの機器にも致命的です。
電気柵が直撃雷を受けると、最悪の場合中身が破裂し、衝撃によってケースが割れます。
また、電気柵の電線に直撃した場合は、金属の線が焼き切れます。
電気柵装置の電圧は最大1万ボルトです。1万ボルトも出る機械に雷が入っても壊れないんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。
しかし、雷は200万~10億ボルトと言われているので、最大で電気柵の10万倍の電圧になります。
1万ボルトを出力する電気柵装置でも、さすがに耐え切れずに故障してしまいます。
また、通常の家電製品に直撃雷が落ちた場合はほぼ全滅するでしょう。
直撃雷はそれほどまでに威力があるのです。
残念ながら、直撃雷が電気柵に落ちた場合、対処する手立ては無いものと思って頂いていいでしょう。
③誘導雷
一方誘導雷による故障は防げる可能性があります。
誘導雷は、周辺に落ちた雷等が電気柵に影響を及ぼします。
影響が強いときもあれば、弱いときもあります。
つまり、影響が弱い雷での故障は防止できる可能性があるということです。
電気柵装置の内部には雷に対する対策が取られている物もあります。
全て対策してあるわけでは無いので、心配な方は各メーカーに問合せされてみることをお勧めします。
誘導雷は、電線を通ってくることがあります。電線が長くなるほどに影響を受けやすくなります。つまり、長距離型の電気柵装置ほど、誘導雷の影響を受けやすいということになります。
土地の周囲が1キロメートルの場所と、5キロメートルの場所では、単純計算で5倍影響を受けやすいでしょう。
④雷の時期
雷は時期によって発生する頻度が変わります。
また、場所によっても発生頻度が違います。
梅雨から夏にかけては、全国的に多く発生します。冬は日本海側に発生しやすくなります。
電気柵を使用する時期によって対策を行うようにしましょう。
⑤雷対策
電気柵メーカーによっては、雷対策の部品を販売しています。
直撃雷には効果が無いかもしれませんが、誘導雷からは電気柵を守れる可能性があります。
雷対策をして電気柵を雷から守りましょう。
いかがだったでしょうか?電気柵の雷対策について理解できたでしょうか。
直撃雷と誘導雷の違いを理解して、雷対策を実施しましょう。
電気柵メーカーの雷対策品を使用することをお勧めします。
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