電気柵装置を選ぶときに何を基準にしているでしょうか?
電気柵装置は自分の土地に合った物を選ぶことで、費用を無駄にしなくて済みます。
では、電気柵装置は何を基準に選べばよいのでしょうか?
電気柵は簡単に選べる!?
電気柵装置は害獣に効果があれば、価格は安いほうが負担が少なくなります。
自分の土地に合った電気柵装置はどのようにして選べばよいか説明していきます。
①土地の周囲
まずは自分が守りたい土地の周囲の長さを測定する必要があります。
これにより、どの電気柵を選べばよいか大まかに決定することができます。
まずは自分の土地の周囲がどのくらいの長さになるか正確に測定しましょう。
この作業を適当に行うと、効果のない電気柵装置を購入することになる場合があるので注意が必要です。
②電気柵装置の選定
土地の周囲長さを測定した後は、電気柵装置の選定になります。
動物の種類により電気柵の電線の段数が変わります。
イノシシ用なら2段で良いでしょう。シカ用なら5段で考えましょう。
例えば、周囲長さが1000mとします。イノシシ用では2段なので、2000m分の電線が必要になります。
シカ用では、5000m分の電線が必要です。
電気柵装置は、この合計の電線長さで選ぶ必要があります。
③特殊機能
電気柵によっては特殊機能を持っているものがあります。
例えば1秒間の出力の回数を変更することができる機能、夜間延長という夜の動作を延長する機能等様々です。
こんな機能があればいいなと思われた方は、インターネットで検索されると見つかるかもしれません。
④電気柵の電源
次に電気柵の電源を選びます。
基本は乾電池を使用する装置になります。
ほとんどのメーカーの電気柵は防雨機能になっており、外に設置しても可能な物になります。定期的に乾電池を交換する必要があります。
次にソーラー式になります。
ソーラー式も防雨機能になっており、屋外への設置が可能です。電池式に比べて価格が高くなるので、予算が必要です。
利点として、専用のバッテリーが内蔵されているので、電池交換などの手間はかかりません。
最後にコンセント式になります。
これは乾電池を交換する手間が省けます。ただし、家庭用のコンセントがある場所でしか使用できません。
また、雨に濡れてはいけない種類もあるので注意が必要です。雨に濡れてはいけない種類は、小屋などに設置する必要があります。
⑤電気柵の強さ
電気柵には強さがあります。
一番分かりやすい基準は電圧です。最大1万ボルト出る種類もあります。
これは、装置のみで測定した最大の電圧になります。
実際に電気柵に通電すると多少電圧が下がります。草が電線に接触すると、電圧はもっと下がります。
ここで重要なことを説明します。電気柵は電圧が全てではありません。
他にも大切な基準があります。それはエネルギーという概念になります。
かなり専門的な内容になるので、ここでは詳細は省略します。
少しだけ簡単に説明すると、エネルギーが大きい電気柵装置を選ぶと、長距離電線を張れます。
また、大量の草が電気柵の電線に触れても電圧がほとんど下がりません。
しかし、最大電圧は7000ボルト程度という物もあります。難しいですね。こういうこともあるという事だけ覚えておきましょう。
詳細は、また別の機会に説明します。
⑥電圧を測定するには
電気柵は管理が大切になりますので、電気柵を選んで設置した後は、電気柵の電圧を測定しましょう。
電気柵の電圧を測定するには専用の検電器が必要になります。
各メーカーから検電器が販売されていますが、数字で表示してくれる物が分かりやすくてお勧めです。
定期的に測定することで、電気柵の異常を察知することができます。
しっかり管理を行い、大切な作物を守りましょう。
いかがだったでしょうか?電気柵装置の選び方が理解できたでしょうか。
電気柵装置は自分の土地にあった物を選びましょう。
そして管理を定期的に行い、害獣に効果のある電気柵を継続していきましょう。