雪が積もるときに気を付けるべき4点

電気柵を設置するときは、畑に作物があるときです。冬になり、雪が積もるようになると作物が作れないので電気柵の仕事は終わります。しかし、電気柵を撤収しないと翌年は使用できなくなってしまう場合があります。では、何故雪が積もるときに撤収しないといけないのでしょうか?

雪は重い!?

雪が降る地域の方は、雪が積もる時期になると雪かきに追われます。

特に家の屋根に積もった雪を放っておくと、最悪の場合家が潰れてしまいます。畑も作物を作らないため雪景色になります。

しかし、電気柵を撤収せずに放置すると大変なことになります。順に説明していきます。

 

①畑に作物がある場合

雪が積もりにくい地域では冬も作物を作る場合があるでしょう。

しかし、数年に一度大雪になることがあります。この場合、雪による漏電に注意しなければいけません。

雪が積もり、雪が電線に接触するようになると、電気柵の漏電が始まります。

このまま放置すれば、電気柵の効果が完全に無くなってしまいます。

こうなると、動物が楽に入れるようになります。心配な方は、電気柵の電線が雪に触れない様に除雪しましょう。

 

②作物が無い場合

雪が積もり、畑に作物が無い場合は、電気柵の撤去が必要になります。

電気柵の電線は、金属や樹脂で作られている物がほとんどです。

雪が電線に積もり始めると、雪の重みで電線が伸びることがあります。

また、支柱が重みに耐えられず倒れてしまいます。

このままの状態で春に電気柵の電源を入れても、動物に対しての効果が得られません。

 

③撤去の方法

雪の重みで伸びて地面に付いている電線や、倒れたままの支柱では、どれだけ強い電気柵を使っても動物に効果がありません。

雪が多い地域では、必ず電気柵の撤去をしましょう。理想は電線も支柱も撤去することです。

毎年新たな気持ちで電気柵を設置することにより、効果的な電気柵を持続させることにつながります。

しかし、全部撤去は大変ですよね。そこで電線だけ撤去する方法があります。もっと簡単にするには、支柱から外した電線をそのまま地面に置いておくという方法です。

これだと、雪が解けた後に地面から拾って支柱に取付けるだけで済みます。

欠点として土で汚れるのと、劣化が早くなります。

 

④除雪

広範囲の雪を除去するには除雪機が有効です。

しかし、電気柵電線の下は手作業での除雪が必要です。どうしても寒いときには防寒をしっかりしましょう。



いかがだったでしょうか?雪が降ったときに気を付けるべき点が理解できたでしょうか。

雪が積もる地域では、電気柵の撤去をしないと電線や支柱が使用できなくなる場合があります。

手間がかかりますが、有効な電気柵とするために管理をマメに行いましょう。