近年、ハクビシンやアライグマ、アナグマ等小動物による農作物被害が増えてきています。
電気柵で防ぐ方法がありますが、イノシシ用電気柵では、小動物を防ぐことが出来ない場合があります。
では、電気柵で小動物を防ぐにはどうすればよいのでしょうか?
小動物は動きが速い!?
イノシシと比べて小動物は速い動きをします。
イノシシ用の設置方法で電気柵を設置しても、小動物が入る場合があります。
その理由と対策を説明していきます。
①電気柵装置仕様
まず、電気柵の装置について理解が必要です。
電気柵は1~2秒に1回、瞬間的に出力します。静電気のような瞬間的なイメージです。
瞬間的に出力して、1~2秒後にまた瞬間的に出力します。
瞬間的なので、その一瞬の間に電気柵に触れていないと小動物は衝撃を受けません。
小動物が電気柵に触れた瞬間に、ちょうど出力すれば感電します。そうでなければ、小動物は感電しません。
これが電気柵装置の基本的な動作です。
②衝撃を与えるには
では、電気柵の衝撃を確実に小動物に与えるにはどうすればよいのでしょうか。
それは、できるだけ長い時間電気柵に触れさせる工夫をすることです。
1秒に1回出力すると仮定します。
小動物が電気柵に2秒間触れれば、必ず衝撃を受けます。
このように、電気柵の出力の間隔よりも長い時間、小動物を電気柵に触れさせることが重要です。
③柵線を低くする
電気柵を設置するときに大切なことは、電線の高さになります。
高すぎると小動物は電線の下を通ります。
低すぎると地面に接触又は草に接触して出力電圧が下がります。
では、どうするかと言うと、いちばん下の電線の高さを地面から10cmにします。
この時、高さが一定になるように、設置しましょう。
下から2段目を地面から25cmにします。
これで、小動物が電線の下を通れなくなります。
④2重に線を張る
これでも小動物が電気柵の内側に入る場合があります。この場合、電線を3段にするか、2重に線を張る方法があります。
2重線は電気柵の外側に張りましょう。
目的としては、小動物を足止めさせるためです。
電気柵の電線は細いので、走ってきた小動物は気付かずに電気柵の内側に入る場合があります。2重に線があれば、そこで足を止める可能性が上がります。
その後、ゆっくり内側の電気柵に近づけば、衝撃を受ける可能性が上がります。2重線との間隔は30cm程度で良いでしょう。
⑤ネットと電気柵の併用
最も効果があるのが、ネットと電気柵の併用になります。
特にネットに電気柵の電線が入っている物が設置が簡単です。
小動物が畑に入ろうとした場合、必ずネットを登らなければなりません。
小動物がネットを登るスピードは地面を走るスピードよりも遥かに遅いものになります。
小動物が登っている途中に電気柵の電線があるわけですから、他の方法に比べて格段に効果があります。
小動物に困っていらっしゃる方は、この特殊なネットをお勧めします。
ただし草が生えたとき、ネットに草が絡まるので草刈りが出来ません。
定期的な除草剤散布が必要になります。
いかがだったでしょうか?ハクビシン等の小動物用電気柵が理解できたでしょうか。
小動物はスピードが速いので、いかに足止めするかが大切です。
小動物を電気柵に長時間触れさせる工夫をしましょう。
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